ホウケイ酸ガラス
ディプティックにとってガラス、特にホウケイ酸ガラスは創業以来常に大切な素材です。空気のように軽いこの素材は透明でクリスタルのように輝きますが、極度な高温にも耐えられるため研究室などでも使用されています。3人の創業者たちはサン・ジェルマン・デ・プレ地区を散策していたときに、科学資材を扱う店で偶然ホウケイ酸ガラス製の透き通った大きな瓶を見つけ心を奪われました。3人はこの瓶に穀物の種をいっぱいに詰め込みサン・ジェルマン大通りのブティックを詩的に美しく飾りました。この素材の用途を機能的なものから装飾的なものに変えるという発想は、現在のメゾンの象徴的なサヴォアフェール(職人技)の一つです。